パレオドクター・ヒロのブログ

ダイエット:引き締まった心身を創る

『食べ物であなた(細胞)が変わる!』

 

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。 

 

 

 

基礎医学講座の遺伝子総集編で母親や父親の食べ物(食事習慣)によって孫の代まで代謝が変化することをお伝えいたしました(^○^)。

 

 

例えば、母親が妊娠中に飢餓状態やエストロゲン(食品でいうと農薬や大豆)に暴露すると子供や孫は肥満、糖尿病、心臓血管疾患(動脈硬化)などのメタボになるリスクが高くなることは繰り返し動物実験やヒトの疫学的調査で示されてきました。

 

今回、1代でも食べ物によって細胞が変化することがミバエの実験で報告されました(Dev Cell. 2018 Sep 12)。

 

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私たちの腸粘膜細胞の幹細胞(かんさいぼう)は、ミバエと同じく、将来的に

 

・栄養を吸収する腸粘膜細胞

・ホルモンを産生する腸粘膜細胞

のいずれかに成長(分化)します。

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今回、若いミバエにコレステロールを与えると、腸粘膜細胞の幹細胞(かんさいぼう)が専らホルモン産生細胞になったということでした。

 

 

ミバエが成人になってからも腸粘膜細胞へのコレステロールの影響は維持されていました(ホルモン産生細胞が多い)。

 

ということは・・・・

 

若いときに低栄養状態(低コレステロール食)の場合、将来的に腸粘膜細胞は栄養吸収型が多くなるということですね。

 

これが余剰の脂肪を吸収することで肥満、糖尿病などのメタボになるのかも知れません(*^。^*)。

 

 

こういった変化が子々孫々まで伝わることが「エピジェネティックス」という概念でした。

 

同時に食事を変えれば、また機能が変化するということでもあります。

 

生命は、本来は非常に“しなやか”ですね。

 

その“しなやかさ”の根源は糖のエネルギ―代謝です!(^^)!

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What you eat is what you are!

 

(PS)基礎医学シリーズも今後分かりやすくDVDにしていく予定です (^○^)。同時に今までやりっ放しで整理できていない講義もまだたくさんあります。ブラッシュアップしていきますのでので楽しみにしておいてください(^^)!

 

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