パレオドクター・ヒロのブログ

ダイエット:引き締まった心身を創る

『遅い夕食は体に悪い?』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

みなさんは、夕食は何時頃摂取されるでしょうか?

 

 

 

 

 

私は、基本的には就寝の2時間前には食べることにしています。

 

 

 

 

 

夕食自体は軽めにしているのですが、夕食後2時間以内に就寝すると、寝つきも悪くなります。

 

 

 

 

 

 

 

さて、食事を摂取するタイミングと健康の関係を調べた研究結果が報告されています(Eur J Prev Cardiol. 2019 Apr 17:2047487319839546)。

 

 

 

 

 

 

心筋梗塞の治療後の113人(平均年齢は59.9歳、男性73%)を対象とした調査です。

 

 

 

 

 

 

「朝食の欠食」は、昼食前にコーヒーや水などの飲み物以外に何も食べない日が週3回以上ある場合とし、「遅い時間帯の夕食」は、就寝前2時間以内に食事を取る日が週に3回以上ある場合と定義して調査したところ・・・・・

 

 

 

 

 

朝食のスキップは対象患者の57.5%に、遅い時間帯の夕食は51.3%にみられた以外に、40.7%には「遅い時間帯に夕食を取り、翌日の朝食を抜く」という習慣がみられたといいます。

 

 



 

朝食のスキップと遅い時間帯の夕食は、いずれも独立して心筋梗塞後の転帰を悪化させました(死亡リスクの上昇、心筋梗塞の再発など)。

 

 

 




そして・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「朝食抜き+遅い時間帯での夕食」の習慣がある人では、そうでない人に比べて退院後30日以内の死亡リスクや、心筋梗塞の再発、それに伴い狭心症を発症するリスクが約4倍に上がることが分かったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食抜きの習慣の人は夕食が遅くなる傾向(あるいは夕食が遅いと、朝食を摂らなくなる)があると思います。

 

 

 

 

 

 

これは健康にとってダブルパンチになるということですね。

 

 

 




朝食抜きあるいは遅い時間帯での夕食の習慣がある人は、喫煙習慣や運動不足などの他の不健康な生活習慣を伴いやすい傾向があることも関係しているでしょう。

 

 

 

 

 

 

この研究ではさらに、このような「朝食抜き+遅い時間帯での夕食」の習慣がある人では、コレステロール降下剤のスタチン(シックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質))を服用している割合が高いことも分かっています。

 

 

 

 

 

 

 

これがダメ押しになっているのでしょう。

 

 

 

 

 

就寝前に夜中の低血糖に備えて、十分な糖の補給は必要です。

 

 

 

 

 

 

しかし、タンパク質やデンプン質のものを就寝前近くに過剰に摂取すると、糖のエネルギ代謝が低下します。

 

 

 

 

 

 

 

食べる時間帯や食べる内容をご自分の体調と併せてしっかり管理することが何よりの薬なのです。

 

 

 

 

 

食事も食べる時間も薬になるのですね(^_-)-☆。