心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
日本で最初にPCR検査のフェイクを書いた私の過去記事に関して、疑義を呈している人間たちが多数存在するというメッセージを頂いたので、ここで回答しておきます。
(転載開始)
いつも有益な情報を発信してくださりありがとうございます。
https://ameblo.jp/nomadodiet/entry-12587612664.html
でご参照の CD Creative Diagnosticsサイト上記述冒頭に重大な誤記がある様子との情報(下記ブログサイト)を目にしましたので、ご欄になっていただきたく存じます。
https://blog.goo.ne.jp/hazukimutsukinagatsuki/e/8dc456c06d92bccd2f841005dda4a959
問題の記述の解釈についてはツイター上※などでも、(先生のご見解の信用性にかかわる内容含め)複数のアカウント~スレッドで議論がなされています。
※下記に良心的(妥当?)なツイートのみお知らせ致します。
https://twitter.com/IhIQsy3OPdMI6Xj/status/1273606055138713603
もしまだご存じでない場合はご対処いただく必要があるかと思い、連絡させていただきました。
今後ともお元気で安全にご活躍いただけますよう、心からお祈り申し上げております。
(転載終了)
私がPCRに関する記事を書いてから、いくつかの新型コロナウイルスの迅速RT-PCRキットの研究報告が出ています。そのほとんどは、CDC と同じく他のインフルエンザウイルスなどとの交差反応がないとしています(J Clin Virol. 2020 Jul; 128: 104412)。
この場合の交差反応とは、全く違う種類(ヒト、動物、細菌、ウイルスと呼ばれているもの)の遺伝子にも反応してしまう現象です。
しかし、現在使用されている迅速RT-PCRキットを網羅した研究報告を調べると、半数以上の会社のキットが他のウイルスや細菌の遺伝子との交差反応については、報告がありません(NR: not reported)(Viruses. 2020 May 26;12(6):E582)。
なぜ報告しないのでしょうか(よーく考えてください(^_−)−☆)?
「交差反応がない」と嘘をつくよりは善意がまだ残っているとは思いますが・・・・
そもそも、製品会社が自社で行ったテスト実験は、研究論文として査読されていないレベルのものです。
それでは、実際に臨床の場でこの新型コロナウイルスの迅速RT-PCRキットを使用した最近の臨床研究の結果を見ていきましょう(Head Neck. 2020 Jun 12)。
手術前の52人を対象に検査しています。
その結果、最終的に偽陽性(感染していないのに、陽性と出る間違い)は、7.1%に認められました。
つまり、7%は、他の遺伝子(ヒト、動物、細菌、他のウイルスなど)を増幅して陽性となったということです(=交差反応)。
多くの市販の新型コロナウイルス迅速RT-PCRキットでは、98~99%の高い特異性(1〜2%の偽陽性率)を謳っており、7%も偽陽性が出るものはPCRキット製品説明書を見る限りではありません。
仮に100万人にこのPCR検査をすれば、7万人が感染していないのに陽性と判断されることになります。
さて、製品説明書と実際の臨床結果のギャップはどこから来るのでしょうか?
この研究論文では、迅速RT-PCTキット検査の技術的問題(他の遺伝子のコンタミネーションなど)や他の遺伝子に反応した(=交差反応)が偽陽性率の高さと推定しています。
PCR検査は、私も大学院時代にかなりやりましたが、技術者、キットの種類やプロトコールによって結果が異なることはよくありました。
また、これは遺伝子編集技術(CRISPER-Cas9)と同じ問題になりますが、PCR検査はターゲットとした遺伝子配列以外(junk RNA, DNA)にも結合して、その遺伝子を増幅させることで偽陽性を出すという“オフターゲット”という現象も認められています(Biomol Detect Quantif. 2017 Dec; 14: 7–18)。私もこの現象は経験済みです。
PCR検査の問題は、このような交差反応がある程度認められるという偽陽性の問題だけではありません。
今回の新型コロナウイルス感染症でも回復者の検査でも、PCR検査が陽性になることはパレオ協会ニュースレターでもお伝えしました。症状が治ってから1ヶ月以上経過してもPCR検査で陽性になることが珍しくありません(J Clin Virol. 2020 Jun;127:104346)(Clin Infect Dis. 2020 Mar 21;ciaa310)。
その原因として、死滅したウイルスの遺伝子の残存が検査で陽性に出るという推測をしていますが、PCR検査陽性と実際の感染性には因果関係がないのです(Nature. 2020 May; 581(7809):465-469)。
こういった背景があることを当然PCR検査キット製造会社も知っているため、どのキットの製品説明にも「決してPCR検査をウイルス感染の確定診断として使用してはいけない」あるいは「PCR検査で検出されたウイルスの遺伝子は、感染性のウイルスの存在を示しているとは限らないし、新型コロナウイルスが臨床症状(肺炎など)の原因とは限らない。」と注意書きをしているのです。
ちなみに、批判のあった私が調べた会社のPCR検査キット(CD Creative Diagnostics)は、現在(2020.7.10)でも“重要な誤記があった”というアナウンスはなく、私が転載したままの内容に変化はありません。
かりにこのキット説明書に交差反応があるというのが誤記であったとしても、PCR検査の本質を理解していると、ウイルス感染の確定診断で用いてはいけない検査であることには何ら変わりはありません。
PCR検査や抗体検査は、特に健康人に行うものではありません(過去記事参照)。
CDC, WHO(いずれもゲイツ財団の主要な資金提供先)や利害関係のある研究論文(99%)の真意を見抜かないと、いつまでも手先の奴隷(心身が不健全かつ頭が弱い&すぐに良識のある人を攻撃する)のままです。これらの“権威”といわれるものは、リアルサイエンスでもなければ、私たちを守るものでもありません。
今回の批判も、私をなんとかしてフェイク呼ばわりして足を引っ張りたいという負のエネルギーは感じられるにせよ(アフターコロナの世界では、私の足を引っ張っても何の利益も得られないことをまだ理解できない。もうそのような牧歌的な次元の問題ではない。その執拗な心身の不健全性を近い将来自分たちも滅ぼされるシステムにぶつけなさい)、リアルサイエンスで本質を掴んでいないと、いつもの“枝葉末節、重箱の隅問題”でブレブレに揺れ動いてしまうという良い例です(^_−)−☆。
そもそも病原性ウイルスの存在や「germ theory」が一度も証明されていないという歴史的背景から、このPCR検査云々の議論そのものがナンセンス(本質からのdistraction)であることまで理解が到達するはいつになるでしょうか(^_−)−☆。
(PS)来週月曜日のウエルネスラジオは5G特集の質疑応答を行います、多くの方のご参加お待ちしております。
●2020年7月18日(土)
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