南米べネゼエラの熱帯雨林には、狩猟採集民族の集落が現存しています。
ちなみに、べネゼエラは米国のスパイ機関によって、日本と同様ずっと苦しめられている石油産出国です(もっと多くの日本人が他国を見て我が身を少しは振り返ってほしいですね(*^。^*))。
さて、ここに米国の都会の2人の子供と5人の大人を適応させた臨床実験が報告されました(mSphere, 2018; 3 (4))。
16日間の滞在。
熱帯雨林の所領採集の集落での食事は、まさに原始人食。キャッサバというイモのような食べ物が主食で、トウモロコシ、各種のフルーツ(バナナ、ベリー、パイナップル)、魚、野生動物の肉、野生の鳥から採取した卵などでした。
魚も熱帯雨林ですから、プーファは少ないです(それよりも魚の油だけでなく、魚全体を食べています)。
現代食と比較すると何が一番違うでしょうか?
これに関しては、この研究論文の答えは△でした ((笑))。
16日後に採取した皮膚、口腔内、便などの検査では、なんと2人の子供のみにバクテリアの多様性が増したといいます。
一方の大人ではほとんど変化がありませんでした・・・・
この臨床研究は研究対象とした人数が少ないので、もっと人数を多くする(あるいは世界各国の人をテストする)と結果は違うかも知れません。
しかし、非常に示唆に富む結果です。
なぜなら、各種のプロバイオ、プレバイオと同じく、食事を変えても短期間では成人では腸内環境はほとんど変わりません。
それは、私たちの体の代謝が変わらない限りは、腸内環境も変化しないからです。
何度もお伝えしているように・・・・
腸内細菌ブームが唱えるように、「腸内環境を変えると健康状態が変化する」のではありません。
健康状態の変化によって、腸内環境も変化しているのです!
子供(今回は4歳と7歳)がたった16日の原始人食で皮膚や腸内微生物の変化がみられたのは、それは代謝がこの期間で変化したからですね(研究者はそこまで見えていない)。
そうです。
子供は成人よりもプーファ、鉄、エストロゲンなどシックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)の蓄積量(すべて糖のエネルギ―代謝をブロックする)が少ないからです。
逆に言うと、成人でもこの蓄積量が少ない人は原始人食に短期間に反応するはずです。
なぜなら本来提唱している原始人食(今回の研究に用いられた食事内容とは少し異なります)は、糖のエネルギ―代謝が回る食事内容だからです。
あと、この研究のように短期間で改善したのは、周囲の環境やアーシングの影響(土に触れた)もあると思います(^○^)。