みなさんはニキビ(吹き出物)に悩んだことはないでしょうか?
私も5年前までは疲れたときに決まって鼻の周囲に吹き出物ができていました。
思春期ではなく、成人のニキビは全身の慢性疾患の部分症状であることが数年前の研究報告にありました。
糖尿病や肥満などのメタボのサインでもあります。
今はまったく出ないのは、ライフスタイル(パレオライフスタイル)を変えたおかげです!(^^)!
実際に思春期にニキビで悩んでいる人も多く、米国ではニキビ治療の85%は失敗に終わると正直に書いていました。
なぜニキビができるのでしょうか?
ニキビはアトピーと同じく皮膚に起こる慢性炎症です。
慢性炎症の直接の原因は・・・・・
もうみなさんお分かりですね(^_-)-☆。
さて現代医学ではニキビの原因を何ととらえているのでしょうか?
ニキビ菌(Propionibacterium acnes)による炎症。
特にニキビ菌の出す毒素によって皮膚に炎症が起こるとしています。
そこで・・・・
何と研究者が思いついたのが、毒素を中和する抗体を産生すべく、ニキビ菌に対するワクチンの開発(;^_^A
実際にマウスとヒトの皮膚細胞に対して、毒素に対する抗体を投与すると、ニキビの炎症が治まったようです( J Invest Dermatol. 2018 Jun 28)。
さて、このような毒素に対する抗体を作るようなワクチンの設計は、おそらく毒素の類似の物質となるはずです。
その場合、ワクチン接種によってしっかりと炎症が皮膚に起きないと抗体が作れません。
ここは、『新・免疫革命』で詳述した部分ですね(#^.^#)。
毒素そのものを入れると炎症を加速させるので、毒素を少し弱めた物質を入れるしかありません。
そうすると、今度は炎症を引き起こせないので、「アジュバンド」という毒性物質を添加しないといけなくなります。
「アジュバンド」の危険性・・・・・
「アジュバンド」で起こした炎症によって、将来どの自己免疫疾患にかかるか分かりません。
さらに・・・・
この毒素に反応する抗体は他の正常組織と反応を起こす可能性が高いです(交差反応といいます)。
拙著にも詳述したように、たいていのバクテリアの成分は私たちの組織の成分と類似した構造を持っています。
また、ニキビ菌自体は皮膚の共生微生物です。共生微生物が放出する毒素(人間が勝手に”毒素”と命名しているだけ)は、皮膚の形態形成維持に重要な働きをしている可能性もあります。
以上から、ニキビに対するワクチンのリスクとベネフィットを考えると・・・・・・
限りなく、リスクが高すぎますね(^^♪。
ニキビに関しても、皮膚の慢性炎症が起こる本当の原因にアプローチすることが安全かつ根治につながりますよね(^_-)-☆。