2016年に病院での界面活性剤を点滴に入れたという殺人事件(保険金殺人事件の可能性があるといいます)が最近になって話題になっています。
界面活性剤とは、水と油という互いに反発し合う液体を混ぜる役割をもつ物質です。したがって、普段は反発し合って溶け込まない物質を浸潤・浸透させてしまいます。
私たちの体を構成する組織を破壊する作用があるので、これを点滴で入れると死亡するのは当然ですね*1。
界面活性剤は、何か洗剤のイメージがありますが、なんのなんの・・・・・
みなさん、日常的に食べています(^○^)。
食品に入っている界面活性剤を「乳化剤」といいます。
食品表示をしっかりと見て下さい。
加工食品(アイスクリーム、マヨネーズ、マーガリン・・・)には必ずといってもよいほど含まれています。
ワクチンにもしっかりと含まれていますよ(『新・免疫革命』でも詳述しましたが、組織を破壊して炎症を引き起こす必要があるからです)。
食品に含まれる乳化剤の代表は、カルボキシルメチルセルロース、ポルソーベート80 (Tween)などです。
これらの物質を摂取すると肥満、糖尿病(高血糖)、腸の炎症を加速(クローン病などの大腸炎)することが動物実験で分かっています。
ヒトの腸粘膜細胞実験でも同じように炎症を引き起こすことも報告されています。
今回、ラットおよびヒトの細胞を使った実験で、これらの乳化剤が腸粘膜の粘膜バリアおよび細胞間のバリアを破壊して、大腸菌やナノ粒子が血管内に速やかに移動することが報告されました(Sci Rep. 2018; 8: 10008)。
つまり、界面活性剤=乳化剤は原始人食本で詳述したように、「リーキーガット」を引き起こすということです。
その結果、バクテリアそのもの、あるいはエンドトキシンや大気汚染物質などの毒性物質が小腸から体内に侵入するということです。これが全身に炎症を引き起こしたのでしたね(#^.^#)。
医薬品に含まれているのも、腸壁を壊して血液中に薬を速やかに入れるためですね。
大豆のサポニン、レシチンなど自然の乳化剤も過剰摂取すると同じ作用をします(レシチンは相反する実験結果が出ています)。
食品加工というのは私たちにとってストレスを与えることであることを乳化剤ひとつでも明らかですね(#^.^#)。
*1:+_+