心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。
にわかに信じがたい研究が発表されています。
遺伝子操作した植物で大気汚染を軽減するという試み。
今回、室内での大気汚染物質でもあり、発ガン物質でもある2つの物質が対象となっています。
まず一つ目は、クロロホルム。
日本の水道水。
これに塩素がなぜか大量に添加してありますが、水道水を沸かすと、クロロホルムが大気中に放出されます。
日本のスチームサウナもクロロホルム発生場所です。
もう一つは、ベンゼン。
ガソリンなど石油の成分です。車、重機や草刈り機から排気ガスとして放出されています。
いずれも発ガン物質ですが、これらを大気中から取り除くことは真剣に議論されたことがありませんでした。
この2つの物質を分解する酵素(cytochrome P450 2E1)を産生する遺伝子を観葉植物ポトス( pothos ivy)に組み入れたようです(Environmental Science & Technology, 2018)。
そうすると、このポトスは目的とした酵素を産生するようになりました。
そして実際にこの2つの発ガン物質にGMポトスを暴露させると・・・・
クロロホルムの濃度は3日後に82%低下し、6日後にはクロロホルムが検出されないレベルまでなったようです。
ベンゼンはどうだったのでしょうか?
ベンゼンは少し時間がかかったようです。
6日後にベンゼン濃度は75%低下させることができたようです。
この実験に再現性があり、かつ長期的な影響もしっかりと精査されると素晴らしい結果といえますよね(^○^)。
もちろん、家屋内ではこれらの大気汚染物質よりも人体に甚大な影響をもたらすホルムアルデヒドなどの発ガン物質も浮遊しています。
家屋の観葉植物にこれらの汚染物質を分解する酵素をGMで組み入れて、実際にワークするのかどうか。
本来植物にないような遺伝子を入れ込んで、そもそも植物全体が通常に生育するのか。
あるいは、これらのGM植物から思いもよらないような汚染物質が放出される危険性はないのか。
長期的な影響がどうなるのかはこれから次の世代ではっきりとしてくるでしょう。