パレオドクター・ヒロのブログ

ダイエット:引き締まった心身を創る

『食品に添加されているあの物質が糖尿病を引き起こす!』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

 

 

焼き菓子、パンなどの baked goodsぶどう酒、チーズなどの発酵食品、ペットフードそして人工香料として幅広く使用されている食品添加物をご存知でしょうか?

 

 

 

 

この添加物は私たちの腸内でも発生しています。

 

 

 

 

 

 

特にリーキーガットや小腸腸内細菌異常増殖症(SIBO)などの腸内環境が悪い場合には、たくさん発生します。

 

 

 

 

 

その添加物とは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「プロピオン酸塩(プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム」と呼ばれる短鎖脂肪酸の塩化物です。

 

 

 

 

腸内細菌もプロピオン酸を産生しています。

 

 

 

 

 

 

カビや芽胞菌の発育を阻止する保存料として使用されています。

 

 

 

 

 

 

 

今回、動物実験および臨床試験において、プロピオン酸塩の投与によって、II型糖尿病の状態(インシュリン抵抗性、高血糖)になることが報告されました(Science Translational Medicine  24 Apr 2019)。

 

 

 

 

 

 

プロピオン酸の投与によって、ストレスホルモンであるノルエピネフリン、グルカゴンや脂肪酸結合タンパク質4(fatty acid-binding protein 4 (FABP4))といったストレスタンパク質が上昇しました。

 

 

 

 

 

 

 

これらの物質は「低血糖ストレス」という生命最大の危機に対して、私たちが血糖値を上げるために放出されるものです。

 

 

 

 

 

 

 

糖尿病でも上昇しているホルモンとタンパク質です。

 

 

 

 

 

 

プロピオン酸は短鎖脂肪酸で、腸内細菌で産生されて私たちのエネルギーになるという仮説がまことしやかに伝えられていました。

 

 

 

 

 

 

これがとんでもない間違いであることを拙著『慢性病は現代食から』に詳述しています。

 

 

 

 

 

 

この論文ではストレスホルモン、ストレス物質が放出されるということしか書いていませんが・・・・

 

 

 

 

 

 

なぜ過剰のプロピオン酸があると糖尿病になるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

プロピオン酸がエネルギ―源になると、糖のエネルギ―代謝がストップするのです。

 

 

 

 

 

 

 

そのため病気のエネルギ代謝(脂肪のエネルギ―代謝)になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

さらにはストレスホルモンによって、私を含めみなさまに蓄積しているプーファが血液中に動員されます(リポリシス)。

 

 

 




これがインシュリン抵抗性を引き起こすのです。

 

 

 

 

ある食品に含まれている添加物の量は少量で問題ないと言い張るあなた。

 

 

 

 

 

 

「チリも積もれば山になる」ということをサイエンスが証明しています(^_-)-☆

『毒物は少量では薬になるのか?』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

 

「すべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかが決まる」

 

 

 

 

 

 

 

16世紀の医師パラケルススの言葉とされています。

 

 

 

 

 

 

 

ここから奇妙な説がねつ造されます。

 

 

 

 

 

 

 

それがホルミシス効果というもの。

 

 

 

 

 

毒性物質は少量であれば、むしろ健康効果があるというものです。

 

 

 

 

 

 

ホルミシス効果については何度も取り上げていますが、サイエンスでのソリッドなエビデンスは皆無です。

 

 

 

 

 

 

さて、今回この毒性物質に関する研究が報告されています(Chaos: An Interdisciplinary Journal of Nonlinear Science, 2019; 29 (4): 041101)。

 

 

 

 

 

 

 

この研究ではアルコールの胎児への影響を調べています。

 

 

 

 

 

 

妊婦がアルコールを摂取すると胎児の脳機能がダメージを受けます(顔面・頭部の外見上の異常も出る)。

 

 

 

 

 

これを「胎児性アルコール・スペクトラム障害(fetal alcohol spectrum disorder (FASD))」と呼んでいます。

 

 

 

 

 

その結果は・・・・・

 

 

 

 

 

アルコール摂取量に関係なく、つまり少量のアルコールであっても、胎児が成長したあとの脳に機能異常が認められたのです。

 

 

 

 

 

 

具体的には、右脳と左脳を連結している脳梁(のうりょう)という神経線維のコネクトが悪くなっていました。

 

 

 




脳は左と右の脳で役割分担があり、右と左の脳の情報が統合してはじめて認知機能としてワークします。

 

 

 

 

 

 

 

その連結路(脳梁)が悪いと、右と左の脳の情報が統合できなくなります。

 

 

 

 

 

 

この連結路の問題は、「胎児性アルコール・スペクトラム障害( FASD)」以外にも自閉症多発性硬化症統合失調症うつ病などでも認められます。

 

 

 

 

 

 

 

毒性物質によって受ける影響は、宿主側の糖のエネルギ代謝に依存しています(樽理論)。

 

 

 

 

 

 

 

糖のエネルギ代謝が低下している現代人では、たとえ少量の毒性物質でも命とりになりかねません。

 

 

 

 

 

 

たとえ、その代で目に見える影響がなさそうに見えたとしても、いつもお伝えするように次の世代、さらにその次の世代で影響が顕在化してきます。

 

 

 

 

 

 

基礎的なサイエンスを学ぶと、今回のアルコールの胎児への影響も放射線とまったく同じく安全値などあろうはずがないことが深く理解できます。

 

『なぜ人は他人をだますのか?』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

 

みなさんは現代社会で起こる詐欺事件の年間総額を想像できますでしょうか?

 

 

 

 

 

なんと・・・・

 

 

 

 

 

370兆円以上だそうです・・・・・・(^_^;)

 

 

 

 

さて、アルコールや覚せい剤中毒の根本原因をご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

以前もお伝えしたように、それは「ストレス」です。

 

 

 

 

 

アルコールや薬物、ギャンブルなどすべての悪い嗜好と言われるものは、根本原因にストレスがあるのです。

 

 

 

 

 

 

実際にストレスを軽減する物質を与えると、「中毒症状」がなくなります。

 

 

 

 

 

 

さて、今回「人を騙(だま)す行為」が新たにそれらに付け加えられました。

 

 

 

 

 

「人を騙(だま)す行為」を行う人のストレスホルモン濃度(コルチゾール)が高く、その行為の後にストレスホルモン濃度が低下することが過去の研究で分かっています(J Exp Psychol Gen. 2015 Oct;144(5):891-7)。

 

 

 

 

 

 

そして「ストレスを軽減する」という効果こそは中毒になります。

 



 

 

なぜなら「ストレス軽減=“脳の報酬系“の活性化」に他ならないからです。

 

 

 

 

 

 

ということは・・・・・

 

 

 

 

 

 

人を騙すという行為も“中毒”になりやすいということです(^_^;)

 

 

 

 

 

 

この研究では、テストステロン(アンドロジェン)という私たちの保護ホルモン(男女ともにある)が高いと、人を騙す行為には関係していませんでした。

 

 

 

 

 

 

むしろ、テストステロンは、ストレスを減らすための適切な行動をとるように促します。

 

 

 

 

 

 

慢性ストレスにあると自分を騙す(アルコールや薬物)か、他人を騙すかのいずれかでストレス(コルチゾール)を無意識に軽減しようとするのです。

 

 

 

 

 

エニアグラム(木村龍星さんが本当のプロです(^_-)-)の各性格タイプの不健全型というのも、生理学的には慢性ストレス状態にあることが分かります。

 

 

 

 

 

各性格タイプがあっても、不健全になると社会性がなくなり、破滅していくのは一致しています。

 

 

 

 

 

破滅の仕方が、性格タイプによって他殺(他滅)か自殺(自滅)かの違いはありますが・・・・

 

 

 

 

 

さらに、人を習慣的に騙すような特徴を持つ人格障害タイプがあります。

 

 

 

 

このような人格障害というようなレッテルでさえ、糖のエネルギ代謝を回す(=コルチゾールが減る)と根本的に解決するということです(#^.^#)

 



『「赤酵母米」サプリメントにご留意を!』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

みなさんは、酵母米」サプリメントをご存知でしょうか?

 

 

 

 

最近、パレオ協会の会員さまから血液中のコレステロール中性脂肪低下させるのに、「酵母サプリメントred yeast rice supplement)」なるものが流行しているというご連絡を頂きました。

 

 

 

 

私も流行に疎いので、早速調べました・・・・

 

 

なんとあのスタチン(コレステロール降下剤)の元になったカビに含まれる成分だったのです!

 

 

これには驚きました。

 

 

酵母米」サプリメントの有効成分をモナコリン(Monacolins )といい、スタチンやオメガ3(フィシュオイル)と同じ作用をします。

 

 

 

 

 

LDLコレステロールを低下させるということは、数千~、いや無数の副作用が出現するはずです(基礎医学シリーズ、メディカルパレオ「脂質の真実3」参)。

 

 

 

 

最近でも酵母米」サプリメントの摂取によって、急性の肝臓障害が出たという症例報告がありました(BMJ case reports. 2019 Mar 25;12(3))。

 

 

 

 

LDLコレステロールの合成を止めると、細胞そのものの構造が成り立ちません。染色体や細胞構造そのものがコレステロールを必要としているからです。

 

 

 

さらにストレス、炎症に対応する力が削がれます。LDLコレステロールは糖の次いでの抗ストレス物質です。

 

 

 

スタチンの無数の副作用が酵母米」サプリメントにも出るはずですから、くれぐれもご自分がよく知らないサプリメントにはご留意ください(#^.^#)。

 

 

 

 

このようにマーケットで売れているサプリメントも医薬品と同等に危険なものが多いことを知っておきましょう(^_-)-☆。

『腸内細菌に善玉はない!-抗生物質悪玉説を斬る』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

 

みなさんは風邪を引いたら抗生物質を処方される理由をご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

医師の理由としては・・・・・

 

 

 

 

 

風邪はウイルス感染なので、バクテリアを叩く抗生物質は意味がないけれども、風邪が昂じてバクテリア感染になる予防として投与するというもの。

 

 

 

 

これは、肺炎などはバクテリアで引き起こされることが多いからですね。

 

 

 

 

 

 

さて、私は違う理由で風邪にも抗生物質は有効であるとお伝えしてきました(ただし、処方される薬は以前お伝えしたように不純物が多いため、あまりお勧めいたしません)

 

 

 

 

 

 

 

 

これは拙著『慢性病は現代食から』のテーマでもあります。

 

 

 

 

 

 

今回、この私の理論(および臨床経験)がズバリ的中している最新の研究が報告されています(eLIFE, Apr 16, 2019)。

 

 

 

 

 

 

この研究論文では、肝細胞がんは、腸からのエンドトキシン(内毒素、LPS)が肝臓に流入して炎症を引き起こすことで起こることを証明しています。

 

 

 

 

 

 

このエンドトキシンは、現在メインストリームの医学のみならず、ポップカルチャー(一般健康常識)でもとりあげられる善玉腸内細菌からも放出されることが明記されています。

 

 

 

 

 

 

つまり、糖のエネルギ代謝という生命の本質から見ると、腸内に善玉も悪玉もないということです。

 

 

 

 

 

 

この研究ではエンドトキシンが取り上げられていますが、これはグラム陰性菌というバクテリアが放出するものです。

 

 

 

 

 

 

しかし、エンドトキシン以外にも同じ作用をもつ物質をグラム陽性菌でも放出することは拙著でも詳述しました。

 

 

 

 

 

 

そして、多くの脂肪肝による炎症(NAFLD)や肝炎といわれるものの原因も、エンドトキシン、プーファ、鉄および乳酸が介在しています。

 

 

 

 

 

 

この私の理論と臨床経験を裏付けるように、抗生物質を与えると肝細胞がんが著明に減少したことが書かれています。

 

 

 

 

 

 

抗生物質は腸内細菌を減少させるので、エンドトキシンなどの炎症性物質を減らすことでがんが実際に減少したのですね。

 

 

 

 

 

 

 

エンドトキシンなどの腸内細菌の毒性物質は、がんだけでなく、糖尿病などのメタボ、アトピー性皮膚炎、リウマチやうつ病などの精神疾患を含めあらゆる慢性病に関与しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

腸内(特に小腸)細菌を最小限に抑えることが、慢性病の治癒の重要なステップです。

 

 

 

 

 

 

糖のエネルギー代謝にとって、「乳酸菌」というのは二重の意味で過増殖を避けなければならないバクテリアです。

 

 

 

それは私たちにとって、エンドトキシンと乳酸のダブルパンチをもたらすからです。

 

 

 

 

 

善玉腸内細菌(実際はそのようなものはない)を増やすような危険な行為は再考がせまられていますね。

 

 

 

『ガチガチに体がかたまったら、ペパーミントを!』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

最近、食道がんが日本でも増加していることをご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

これも高齢者のがんとされていましたが、今や若い世代でも発症しています。

 

 

 

 

 

 

食道がんは、増大すると食道をふさぐので、食べ物が喉を通らず、嘔吐するようになります。

 

 

 

 

 

このような場合は別として・・・・・・

 

 

 

 

食道ががんなどで塞がっていないにも関わらず、食べ物が喉を通りにくいということが起こります。

 

 

 

 

 

うつ病などの甲状腺機能低下症では食欲そのものが低下しますが、甲状腺機能低下症で食道の機能が落ちると食べ物が喉を通りません。

 

 

 

 

 

 

 

これは、食道の筋肉が糖のエネルギ代謝によって緊張状態にあるからです。

 

 

 

 

 

 

簡単に言うと、ギュッと食道の筋肉(食道下部の平滑筋)が収縮することによって、食べ物の通り道がふさがるのです。

 

 

 

 

 

 

 

この筋肉の収縮が断続的に起こると心筋梗塞と間違えるような胸痛が起こります。。。。

 

 

 

 

 

 

さて、このような状態にペパーミント(オイル)が有効であることが報告されました(Digestive Diseases and Sciences, 15 February 2019)。

 

 

 

 

 

実験では83%の被験者がペパーミントによって、喉のとおりが良くなったということでした。

 

 

 

 

ペパーミントは、筋肉細胞の興奮を抑える作用があります。

 

 

 

 

 

過敏性腸炎IBS)などでも有効であることも報告されています。

 

 

 

 

 

日中のストレスによって筋肉がガチガチに固まっているあなた。

 

 

 

 

ペパーミントの香りを嗅ぐだけでもリラックス効果があるでしょう(#^.^#)

 

『皮膚を掻くと腸に穴が開く!!』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎の一つの主要な原因として腸内環境の悪化(エンドトキシン)をお伝えしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

今度はその反対の皮膚がリーキーガットの原因になるという興味深い研究が報告されています(Immunity, April 23, 2019)。

 

 

 

 

 

 

 

実験ではマウスの皮膚をスクラッチする(テープを貼ってはがす)ことで起こる変化を見ています。

 

 

 

 

 

 

皮膚を掻くと、インターロイキン33IL-33)というタンパク質が血液内に流入し、小腸まで達します。

 

 

 



 

 

 

小腸粘膜はこの刺激で、最終的に肥満細胞を刺激して、炎症性物質であるヒスタミンを放出します。

 

 

 

 

 

このことでリーキーガット(腸漏出症候群)が起こるのです。

 

 

 

 

 

 

食品アレルギーもリーキーガットがベースにあります。

 

 

 

 

 

実際、皮膚に貼付したテープをはがしたマウスでは、そうでないマウスよりシビアな食品アレルギーを引き起こしました。

 

 

 

 

 

 

このように腸と皮膚の関係は密接なのです。

 

 

 

 

 

 

皮膚を掻くといけないと分かっていても、掻痒感に耐えられる人間はそうはいないと思います(かく言う私も耐えられないタイプです)。

 

 



 

 

 

アトピ―性皮膚炎の根治治療で重要なのは、この掻痒感をどうやって対処するかも、大きなポイントです。

 

 

 

 

 

(アトピ―性皮膚炎の掻痒感のメカニズムやその対処法も『アトピ―性皮膚炎の根本原因とその治療』DVD(パレオ協会)で詳述しましたので、是非ご参考にされて頂ければと思います。)

 

 

 

 

 

 

 

 

皮膚を掻くと、腸からエンドトキシンがさらに流入して、アトピー性皮膚炎などの湿疹を増悪させる・・・・

 

 

 

 

 

 

 

これが病気の場での「負のスパイラル」というものですね。

 

 

 

 

 

この「負のスパイラル」から抜け出すには・・・・

 

 

 

 

 

対処療法だけでは限界があります。

 

 



 

まずは、遠回りに見えても「病気の場」から「健康の場」に変えることが先決です(^_-)-☆。