心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。
米国のファイザーの新型コロナ遺伝子ワクチン接種開始後すぐに、イギリスに引き続きまたアナフィラキシーショックの症例が出ました(『US health worker has serious allergic reaction to Pfizer vaccine』Medical Xpress, DECEMBER 16, 2020)。
2020年12月10日に公開されたファイザーの遺伝子ワクチンの中間レポート(https://www.nejm.org/doi/suppl/10.1056/NEJMoa2034577/suppl_file/nejmoa2034577_protocol.pdf)は非常に分かりにくいものですが、先日から何度か目を通すうちに、興味深いことが分かりました。
この臨床試験(フェーズ3/4)で人体実験の参加者として除外している基準を設定しています。
その中で、今回早速起こったアレルギー反応が起こった人を解析レポートから除外しているのです。もちろん、現代人の大半を占める免疫抑制状態にある人や自己免疫疾患の人も除外しています。慢性疾患の既往のある人でも、状態の落ち着いた人のみを対象としていると書いてあります(要は副作用が起こりにくい健康人を慎重に選んだということ)。
つまり、アレルギーを引き起こしやすい状態にある一般の現代人に対しての臨床試験は行なっていない(行なっていても解析から除外している)ということです。
まさに私たちで人体実験をするということですね。
さらに興味深いのは、避妊している女性を対象外にしていることでした。
その項目を詳細に見ると、あらゆる避妊法をしている人を対象外としていました。
避妊はエストロゲン投与がメインです(合成プロゲステロンというコルチゾール作用する化学薬品も投与している場合がある)。
エストロゲン投与が、アナフィラキシーショックや自己免疫疾患など激しい炎症を引き起こすことを製薬会社は知っているのです。
この分かりにくいファイザーのレポートをやっと医学論文として発表されたものを読みました(N Engl J Med. 2020 Dec 10. doi: 10.1056/NEJMoa2034577)。
この論文でもよく見ないと分かりづらいのですが、最も知りたい高齢者がどのくらい含まれているかというところが理解できました(故意に年齢構成を明確に書いていないことがすぐに分かります)。
65〜75歳の臨床試験参加者が全体の0.2%。
75歳以上の臨床試験参加者は、全体のたった0.04%。
高齢者も入れていると謳っていたファイザーの臨床試験の大半はやはり、若年健康人だったことが再確認できました(^_−)−☆。
副作用は、全身疲労や頭痛といった急性の全身症状は、半数以上が経験しています(特に2回目の接種後)。
しかし、過去記事でもお伝えしたように、ここでも不思議なことに生理食塩水だけのコントロール群にも注射局所の痛み、腫れや発赤が出たものがあっただけでなく、全身疲労や頭痛といった副作用が20%程度出現していることです。
そして肝心の95%のワクチンの効果(相対リスク比やオッズ比で算出)という数字のマジックについて。
リアルサイエンスでは、真のワクチンの効果の測定指標は、「絶対リスク減少率(ARR)」を用います(次作で詳述します)。
今回のデータから「絶対リスク減少率(ARR)」を割り出すと、0.008%(0.0093-0.00046)の感染予防効果しかありません(もちろん新型コロナ感染もPCRを用いているので、この値でもまだ高いくらいです(^_−)−☆)。
つまり、いくら化粧しても感染のリスクをたった0.008%の割合しか減らすことができないというのが、この遺伝子ワクチンの実態なのです。
「0.008%の割合しか減らすことができない」と「95%の効果」では、まったく正反対の結果のように聞こえますが、いずれも同じデータから計算した値なのです。
ワクチン論文は、すべてこの数字のマジックを用いていますから、「人類史において、ワクチンが感染予防に寄与してきた」というのは、戯言(たわごと)に過ぎないということを今回のファイザーの暴挙が伝えてくれているのです(^_−)−☆。
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