パレオドクター・ヒロのブログ

ダイエット:引き締まった心身を創る

『食物繊維は体に良いのか?』

 

 

みなさんは、食物繊維と聞くと、必須栄養素のように思われているのではないでしょうか?

 

 

 

現代栄養学では食物繊維とひとまとめにして、腸の健康に良いとしています。

 

 

 

 

病院での栄養剤の中にも食物繊維なるものが添加されています。

 

 

 

しかし、これが大変な問題となりそうです・・・・

 

 

 

最新の研究で、消化のよい食物繊維(可溶性食物繊維)は、マウスの実験では肝臓細胞がんを引き起こすことが明らかにされました(Cell. 2018 Oct 18;175(3):679-694.e22)。

 

 

 

抗生物質を投与すると、肝臓がんの発生率が低下したことから、小腸にバクテリアが異常増殖することがガン発生の原因と考えられます。

 

 

 

今回の研究で驚いたのは、増殖した腸内細菌によるエンドトキシン(内毒素)などの発生ではなく、腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸や胆汁酸が原因だったということです。

 

 

 

 

人間の栄養のために腸内細菌が短鎖脂肪酸を産生しているのではないことは『続・免疫革命』DVDでも詳述しました。

 

 

 

短鎖脂肪酸はエネルギーになるからよい・・・・・???

 

 

 

これはまったくの人間都合の大脳思考(ファンタジー)であって、実際の私たちの体で短鎖脂肪酸が作用している実態とはかけ離れています(^_-)-☆。

 

 

 

短鎖脂肪酸(この実験の場合は酪酸)がたくさん産生されると、脂肪肝になり、それから肝硬変肝細胞癌に発展していきます。

 

 

 

 

今回、実験で使用されている可溶性食物繊維は、ペクチン、イヌリン、フルクトオリゴ糖、そしてグアーガムという増粘剤です。

 

 



同じ食物繊維でも、これらとは別に腸内細菌のエサにならないタイプのものは、有用であることは今までもお伝えしてきました。

 

 

 

何事も行き過ぎる(この場合、短鎖脂肪酸の過剰産生)とエネルギー代謝をブロックしてしまいます。

 

 

 

腸内のバクテリアが発酵できるような食物繊維の常食は、とても危険であることが再確認できました(*^^)v