パレオドクター・ヒロのブログ

ダイエット:引き締まった心身を創る

『食事やストレスで記憶が低下する!』

心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。

 

 

 

先日、霧の立ち込める早朝に窓の外を見ると、いつもは夜中に来るようになったイノシシがいるではありませんか。

 

 

あれ、と思ってよーく目を凝らすと

 

 

とても大きな見たこともないイノシシかなっと思ったら、なんと角の立派な野生シカでした(*^^)v。それも2頭もいました。

 

 

人間の乱開発で食べるものがなくなったのでしょうね。



しかし、この野生のイノシシはこんな市街地にどうやって移動してきたのでしょう。

 

 

不思議です・・・・(#^^#)

 

 

 

 

さて、みなさんは、最近物忘れがひどくなってきたと思うことはないでしょうか?

 

 

 

 

あるいは新しいことが覚えられなくなったなどですね。

 

 

 

 

これは、たしかにアルツハイマー病などの脳細胞が死滅していく病態の特徴でもありますが、食事やストレスによっても起こりえるといったら驚かれるかもしれません。

 

 

 

 

最新の研究で、慢性ストレスによる脳細胞内の糖不足によって著明な記憶(空間記憶)の低下がみられるということが報告されました( Proceedings of the National Academy of Sciences, 2018; 115 (43): E10187)。

 

 

 

 

脳は他の臓器のなんと10倍の糖(およびエネルギー)を必要とします。

 

 

 

 

低血糖になったり、ストレスによって高血糖(細胞で糖が利用できない)なったりすると、脳が最初にダメージを受けます。

 

 

 

 

脳はケトン体をエネルギーの主として利用したりしません。

 

 

 

ケトン体では脳を維持していくエネルギーが得られないだけでなく、ケトン体が産生される状況自体が、糖を細胞内で利用できないシックネス・パターン(病気の代謝)だからです。

 

 

 

(ここの詳しいメカニズムは基礎医学シリーズおよび続・免疫革命DVDを是非ご視聴ください(^^♪)

 

 

 

 

 

この論文で大変興味深かったのは、ストレスによっても記憶が保たれていたのは、脳での糖のエネルギー代謝がブロックされていない動物だったということです。

 

 

 

 

ストレスによって高血糖(=細胞内に糖が入らない、インシュリン抵抗性、リポリシス)になる個体は記憶が低下したのです。

 

 

 

そして、ストレスによっても記憶が保たれている個体では、糖尿病薬を与えると、記憶が低下しました。

 

 

 

 

これは血糖値が下がるからですね(^_-)-

 

 

 

 

 

こういったしっかりしたエビデンスを勉強することで「糖悪玉説」から脱洗脳することが可能になります。

 

 

 

 

何よりもまず自分の糖のエネルギー代謝を高めるのが、一番の早道です!(^^)!